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暴力防止ワークショップの効果

 

 全体を通して言えることは、CAPのプログラムを実施することで、暴力の概念が身体的なものから、言葉や無視やいやがらせ、性的なちかん、また、非日常的な誘拐、虐待も暴力として理解したこと、CAPプログラムにおける声を出す訓練や逃げる訓練などを通して、叫ぶ、逃げる、が大きく増えたこと、中でも大切なのは、相談する、大人に言う、など自分で抱え込まないで、他人に伝えること、相談することが行動の選択肢として増えたことである。特に、性的なことについては秘密にする、としていたのも他に話す、が増えたことは重要である。

 

 以上のとおり,小中学生に対する暴力防止ワークショップについては,暴力についての概念の広がり,及びその対処法についての浸透について一定の効果があったものと考察される。

 

 もっとも,一定の期間毎に追跡調査を行ったわけではないので,効果の継続性までは図ることができなかった。単発での実施により一定の効果が確認できることから,一定期間ごとに継続してワークショップを実施すれば,より大きな効果が期待できると思われる。そのための適切な予算措置及び学校カリキュラムに組み入れてもらえるような教育機関との連携が必要であろう。

 

 また,今回の意識調査を実施する上で,事前に学校側と打ち合わせをする際,性的な項目について抵抗が大きい学校があったのは事実である。もちろんデリケートな問題であることから,それはある意味当然のことであり,その是非についてはここでは論じない。しかし,性的暴力による被害は甚大なものであり,被害者のその後の人生に大きな悪影響を及ぼすことが多い。そのため,暴力に対する意識付け及び被害への対処法を若年層から学んでおくことは必要だと思われ,その必要性を教育機関にも認識してもらうことが大切であろう。

 

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